20-09 ノートをとる意味と一点集約ノート理論
今週は、宅浪時に研究したノートづくりの基礎をまとめます。これは学校の板書だけでなく、趣味や仕事にも応用できるものとなっております。ぜひ、ご一読くださいまし。ฅ^-ω-^ฅ
1、ノートをとる意味
まず、なぜ皆さんは学生(特に小中学生)のとき、ノートをとるように言われたのかを思い出してみてください。
多くの方はノートを板書のメモ書きとして使用し、テスト前になったら見返すように指導されたと思われますが、それだけではもったいないです。
ノートは板書のメモだけでなく、その当時何を考えていたのかを書き留める「思考メモ」として使うこともできます。
どういうことかと申しますと、やるべきことが見つかったときや仕事の効率的なやり方に気づいたとき、そのまま頭の中にしまっておかず、ノートに書き留めておくのです。
またあるときは、半年先の目標を大きく書き出し、ノート上でブレインストーミングすることもできます。
なくしてしまうリスクを考えると、たくさんの裏紙に別々に書き出してファイリングするよりも、1冊のノートにまとめて付箋で管理するほうがスマートです。
また、有名なエビングハウスの忘却曲線の考え方によると、人間は復習を何回も繰り返さないと記憶に定着しないことがわかります。
つまり、講義中に何も考えずに必死こいて内容をメモし、テスト前にちょこっと見るだけではノートを十分に活かしきれていないということです。
復習に最も比重をかけるべきなのに、ノートにとりあえず板書を丸写しするのは、教科書の写経をしているのと変わりありません。
授業がどう進行していったのか、先生が何をしゃべったのかを注意深く聞き、教科書に載っていない重要なことや試験で問われやすい箇所を書き留めることが学校の授業で使うノートの本当の役割です。
(下図の記録係ゾーンを脱し、できる人ゾーンを目指しましょう。)
(「頭の良さはノートで決まる-著:齋藤孝-」p.89より引用)
2、一点集約ノート理論
*理論と名付けましたが、大したことではありません。ゴロが良かったからです。
効率的なノートづくりにかかせない注意点は「何冊も同時並行で使用しない」ということです。
テスト前のノート提出が義務付けられている学生さんは除いて、基本的にはノートを科目ごとに分けず、できれば1冊、多くても3冊程度に集約しましょう。
なぜなら、ノートの冊数が多いとその分バッグが重くなったり、忘れ物につながることに加え、復習がやりにくくなるからです。
先に述べたように「復習」がノートの第1の役割であり、記憶定着にはかかせません。
復習時に何冊もノートをバッグからほっくり返して「今日はどこをやったかなぁ~」と1冊ずつペラペラめくるという煩わしいことをするのは非効率的ではないでしょうか。
例えば、高校生は理系科目のノートと文系科目のノートに分けるなど、ノートは1~3冊にまとめ、復習を意識したノート作りを心がけましょう。
そうすることで復習にかかる手間が減り、長期間の継続にもつながります。
このように、いろいろな教科や思考メモを「一点集約ノート」として1冊にまとめることで復習の効率が上がり、結果的に自らの能力向上につながるのではないかと考えます。
おまけ、おすすめの本2冊
ノートづくりやメモの取り方には以下の本がおすすめです。
また、学習の記憶・勉強法については以下の本が役に立ちます。
お読みいただきありがとうございました。
それでは、ばいちゃ(*ノ>ᴗ<)
(2020/09/15)
(2021/07/12更新)
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