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Showing posts from 2022

22-11 建築家?

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  建築家による哲学や設計アプローチが定型化して取り上げられ、流派のようなものを形成しているように思う。 これが芸術家でもある建築家の側面であろう。 若手設計者たちは、巨匠やスター建築家たちの考え方に賛同し、設計手法を真似てみる。 目前の問題に対して試行錯誤していった結果、回を重ねていくうちに似たような傾向が見出されて1つの哲学に昇華するのは理解できる。 しかしながら、強大な原理原則を無理に適用して、体裁を整えるのはデザイナー・設計者として良きことなのか。 勉強段階において多様な考え方を知ることは悪くないが、工夫せずにそれを汎用な公式として用い、他者の馬にまたがるようなことをするのはなんとなく気持ち悪い。 建築家ではなく、多種多様な設計業界の1つとして建築設計を考え、捉え、道を模索していくのが自分にはあっているのだろうか… 建築家?|A. Tomita

22-09 四季の重要性を知った7ヶ月

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  対面授業を再開すると伝えられて急遽出国することになった1月下旬 まだ鋭い風が顔に刺さるモノクロの時期 機内から出た瞬間に感じる湿った現代アートのような色調の空気 そこで自分の中の変化は止まった。 何日経っても淀みのない透明な夏 快晴の日に入道雲が見えたら夕立が起きる。 その繰り返し。 気づいた頃には8月だった。 気づくか気づかないかくらいの声量でチリチリとしゃべるセミ。 いつまでも横になっている細いのネコ。 公私関係なくいつでもニコニコな人たち。 いくら待っても秋は来ない。 金木犀の匂いはもちろんない。 メリハリがなくて頭が回らなくなってきた。 時が止まっているのではないか… 変わらないことは安堵だけでなく、不安をも連れてくることを初めて感じた。 四季の重要性を知った7ヶ月|A. Tomita

22-03 Semester 5 Week 11「絶望的な中間講評と初の海外散髪とそれから」

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  つぶやき 前回の記事は隔離中だったような気がします。目の前の課題に集中しすぎて、気づいたら3月中旬になっていました。 特にマレーシアは季節の変化がないためか、かなり時間の経過が早く感じますね。 日本ではもうそろそろタンポポちゃんたちのお顔が見えてくる頃でしょうか。 マレーシアは雨季なのか連日大雨と雷です。といったそばから、たった今すぐ近くに雷が落ちました。 だいたい4時以降に雨が降り出すので午後から活動しだすと涼しい代わりに折り畳み傘は必須ですね。 自分の部屋は高層階にあるためか風通しが良好でエアコンなしでも寝れる日があるほどです。日本の熱帯夜は熱帯以上に熱帯だと思います。 目次 中間講評 ついに近所にオープンしたハイパーマーケット 海外初の散髪 中間講評 ロングセメスターのWeek 11 には必ずInternal Review (中間講評)という設計科目のプレゼンがあります。 今学期はSOHO(Small Office/ Home Office: 仕事場兼住居)の設計が課題で、クライアントの仕事内容の調査から始まりました。 (日本では「お施主様」と言った方がよろしいのでしょうか。建築を学び始めた頃は謙遜しすぎな印象を受けましたが、よく考えると「お客様」とあまり響きは変わりませんよね。) 先生から提示されたクライアントは少し特殊で、 様々な業種が集まった中規模のNGO でした。 私のグループは  "Cut X dignity" というヘアサロン を選択し、実際に現地に赴いて取材をすることで、好みの色や必要な空間、住居部分への要件を調べました。 その後は、敷地調査 Site Analysis に移り、測量はもちろんのこと、風向きや視線、植生などをグループごとに分担し、徹底的に分析しました。 今学期の設計科目はその2つにかなりの時間を費やしたため、各々が設計できた期間はたったの3週間。 その間も他の科目が同時進行でのしかかってくるため、クオリティは中学生並みの浅さです。 今考えてみると、日本の大学のほうが親切なカリキュラムだったのかもしれません。 座学科目はほぼ講義で、設計が終わり、かつ長期休暇後に配点が100%近いテストがあるという構成。 私の通う大学は、どういうわけか、建築学科だけかもしれませんが、考査は一度もなく、課題が100%です。 講義

22-03 朝食

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朝からお肉を焼いてみました。前まではふにゃふにゃの食パンにチーズとケチャップ、フルグラだけだったのですが、コンロが使えるようになったのでようやく朝から料理と呼べるものをいただけます。行く行くは野菜や果物を切って味噌汁なんかも作ったりして夜ご飯も自炊にしたいところです。 #1 朝からお肉を焼いてみました。前まではふにゃふにゃの食パンにチーズとケチャップ、フルグラだけだったのですが、コンロが使えるようになったのでようやく朝から料理と呼べるものをいただけます。行く行くは野菜|A. Tomita

22-02 真冬の花火大会

春節は日本の正月と違って長いですね。この前の日曜にイオンに行ったら、吹き抜けに中国の宮殿のようなセットが置かれていて、人種問わず楽しんでいました。 1月末からほぼ毎日夜中に打ち上げ花火をするものですから、そろそろ飽きてきたり、騒音が気になり始めていましたが、今日の花火は一味違いました。 カーテンを開けると色々なところで大玉の花火が絶え間なく打ち上がっているではありませんか。 長岡の花火やテレビで見る中国本土の激しい花火ほどではありませんが、逆に、深夜の静かな住宅街からポツポツと花開く様子は神秘的でした。 コインランドリーで待っている間に少しテラスハウスを観察していたら、見慣れない銀色の箱みたいなものが屋根についていたので、もしかしたらそれが花火の発射台なのかもしれません。また今度確認してみますね。 それでは ばいちゃ(ㆁωㆁ) 真冬の花火大会|A. Tomita